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学校では教えてくれない「グルテンの真実」③〜私たち日本人のためのグルテンフリーとは?

前回から少し間が空いてしまいましたが、今まで2回に渡って「グルテン」について取り上げてきました(グルテン」について改めて説明するとかなり長くなってしまうので、過去2回の記事をご覧ください)。

第3回の今回は、私たち日本人に合わせた有効な小麦を抜いた「グルテンフリー」な食習慣の方法をお伝えをしたいと思います。




今や美容やダイエットだけではなく、体調不良やアレルギーの改善など医学的、健康の分野からも注目されつつあるグルテンフリー。


日本は主食がお米である米文化なので、グルテンの心配はないのですが、この50年で食の欧米化が進んでパンを始めとした欧米食がどちらかというとメインになってきてしまいました。



そのような食生活の中で、いきなりパン食を辞めて米食中心の食生活にするのはかなり困難だと思います。



さらに小麦ともなると、パンだけではなく、パスタやラーメンなどの麺類、天ぷらや餃子の皮、さらには市販のカレーやシチューのルーなどにも入っているだけに、これらを完全に断つというのはまさに至難の技ですよね。



小麦が入っている食べ物を見てみると…

パン、ベーグル、パスタ、うどん、ラーメン、ケーキ、クッキー、マフィン、スコーン、ピザ生地、麩、天ぷらや唐揚の衣、餃子の皮、肉まんの皮、市販のカレーやシチューのルー、ビールなど


ちなみに蕎麦は本来、そば粉で作られているものですが、今は原価を安くし、モチモチ感を出すために小麦と合わせていたり、むしろ小麦メインの蕎麦の方がほとんどです。

そば粉を100%使った十割蕎麦であれば理想ですが、正直かなり難しいですよね。 ただ、私はそれでもパスタやラーメン、うどんよりも多少小麦が入っている蕎麦を選びます





次に小麦粉の代わりにオススメ食材は、下記の3つです。 米粉・玄米粉 大豆粉 ソルガム

米粉と大豆粉は私たち日本人に、とても馴染みがありますよね。

最近は100%米粉を使ったパンやパスタ、さらには大豆粉を使った唐揚げなどもあります。

ソルガムを聞いたことがある人はもしかしたら少ないかもですが、アメリカではとうもろこし、大豆、小麦に続く第4の穀物と言われ、日本ではきびとしても親しまれています。

これまた私たち日本人に馴染み深い雑穀の一種。

ちなみに元ユニバースジャパン栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさんの著書『グルテンフリーダイエット』には、これらを使った様々なレパートリーのレシピが載っています。


エリカさんも長年、小麦抜きの食生活を実践しており、小麦を断ったことで体や心が軽くなる上、肌の調子も良くなったと著書にも書かれていました。 ぜひご参考ください。


かなりストイックにグルテンを抜きたい方は、小麦が入ったものはできるだけ摂らないように。特にセリアック病などグルテン不耐症を持っている方は徹底的に避けることが必要ですが、そうでない方はそこまで徹底しなくても構いません。

(ちなみに小麦アレルギーの方は小麦さえ抜いておけば問題はないのですが、グルテン過敏症、セリアック病の方は、小麦だけではなく、大麦やライ麦にもグルテンが入っているので、これらを使った食品を摂らないことが必須になってきます。)


ただ、まずはパンをほんの少しだけでも食べる機会を減らしてみてください。

それだけでも、あなたの体調は劇的に良くなって疲れにくくなり、脳内のモヤモヤが取れて頭が軽くなります。頭痛にも悩まされなくなります。


私自身もそうですが、完全に小麦が入った食べ物を断つことはできないながらも、半分~7割近くを毎日の食事から減らしたことで体調はさらに良くなり、本当に疲れにくくなりました。

あと、一番体感したのが頭のクリアさ。今思うと食事をした後、時々なんだか頭が重くなって靄がかかった状態だったのはパンを始めとした小麦製品を多く食べていたからだと改めてハッキリ分かりました。 糖質を抜くよりも断然、小麦を抜いた方が私は効果がありましたよ。





まずは、1週間からでも試していただけたらと思います。不思議とあれだけ好きだった甘いものを味覚が変わって食べなくなったのと同じように、パンもだんだん食べなくても良くなってくるから面白いものです。

そして、白砂糖や小麦がいかに私たちの脳や心、身体に対して常習性を作り出すかが身にしみて分かりました。


あと、最後にお伝えをしておきたいのが、私たちには米を中心にした昔ながらの和食が一番です。

グルテンフリーの食事を実践する最大かつ最善の方法は、玄米や雑穀に、魚や旬な野菜、納豆やみそ汁、海藻類、豆類などの伝統和食。

パンやパスタなどの洋食は、たま~に食べるぐらいがちょうど良いと私は思います。

あなたに合ったグルテンフリーな食習慣をぜひ楽しみながら試してみてください。

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