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学校では教えてくれない「グルテンの真実」②〜パンがあなたを太らせる2つの理由〜

前回のブログでは、小麦粉に含まれるグルテンの特性と、そのグルテンによる様々な症状についてお伝えをしました。

今日はちょっとダイエットの観点からグルテンや小麦粉について見ていきたいと思います






パンやクッキー、ラーメンなどを食べた後って、なんだかやたらとまた食べたくなることないですか??


チョコレートやアイスクリームなど、甘い物を食べた後みたいになぜかまた同じように甘い物が欲しくなってしまう、まさにあんな感じです。


そう、じつはこれ、グルテンが持つ強い依存性による影響なんです。


グルテンは胃で分解されると、「エクソルフィン」という物質に変わるんですが、この物質がなんとアヘンと似た作用を持ってしまうんですね


もう少し詳しくお話をすると、 まずグルテンは、胃の消化酵素である「ペプシン」、そして胃酸と接触することで、 「ポリペプチド混合物」という物質に分解されます。


外部から脳に入ってくる物質を厳密に管理している門番のような役割をしてくれている血液脳関門という機関があり、本来は脳にとって有害な物質が脳内に侵入するのを防いでくれるのですが、このポリペプチド、いわゆるエクソルフィンは、この血液脳関門というバリアーを通過できてしまうんです。


さらに脳に入り込んだこのポリペプチド、エクソルフィンは、脳内にあるモルヒネ受容体と結びつくことによって、脳内ではアヘンと同じような症状になるわけです。


小麦が入った食べ物を食べると、なんだか無性にまた食べたくなってくるのは、グルテンから分解されて形が変わったこのエクソルフィン中毒の可能性が高いと言われています。


それがあなたをもっと食べたいと食欲を駆り立てて、太らせてしまう原因の1つ。






もう一つのあなたを太らせる原因は、小麦粉に含まれる糖質の影響です。


これはグルテンに直接関係するものはなく、あくまで小麦粉という観点から聞いていただけたらと思いますが、そもそも小麦粉に糖質が含まれていることを知らない人もけっこう多いんです。


そう、その糖質こそ、「アミロペクチンA」という物質です。 アミロペクチンにもBやCがありますが、今回はこのAだけ覚えておいてくださいね~


じつは小麦粉には、炭水化物70%、タンパク質10%、食物繊維15%、脂質5%ほどがそれぞれ含まれています。


その70%ある炭水化物の中のさらなる75%はアミロペクチンAなんです。 そしてこのアミロペクチンAはとても消化されやすい特性があります


すぐに消化されるということは、それだけ一気に血糖値が上がるということですね。


以前のブログで白砂糖による血糖値の乱高下について書きましたが、まさに同じようなことが小麦粉を食べても起きてしまうんですね。


ちなみにGI値(グリセリック・インデックス)という、食品100gあたりに含まれるブドウ糖を100とした場合の血糖上昇率を表したものがあります。


100に近ければそれだけ血糖値を上げやすい食べ物なので、なるべく低い方が良いと言われているのですが、食パン(白)はなんと90を超えていてドーナツやアイスクリームをも上回っています。



他のパン系を見ていてもやはり基本的に小麦が入っている食品は数値が高いですね。


話が少し反れてしまいましたが、小麦粉に含まれるこのアミロペクチンAという糖質が、じつはあなたのカラダを糖化させて、太らせる原因にもなり、さらに慢性的に炎症しやすい状態を作るわけです。



今度改めて炎症についても書こうと思うのですが、この炎症がじつは、頭痛や肩こり、体調不調、アレルギー、肥満、免疫疾患、鬱、脳機能の低下、さらにはその他のあらゆる病気にもつながっています


逆にこの炎症が起こりにくい体質、カラダにしていまえば、上記のような症状が次々と改善し、カラダが軽くて体調もいつも良く、感情面も安定、スリムな体型も手に入れやすくなります


さらには、頭がクリアな状態で集中力が高まり、どんどんアイデアも出てくるので、仕事にもプラスの効果も現れてきますよ~


私もまだここ1,2ヶ月ほどですが、パンを中心に小麦が入った食品をなるべく控えるようになってからは随分とまた疲れにくくなりました



元々、玄米や発酵食を中心とした食事スタイルにしてからは疲れにくくはなっていたのですが、さらにパワーアップした感じです。

そして、何よりも頭がクリアです。 これは体験したことがない人は分からないかもしれないのですが、改めて思い返してみても今まで頭がなんとなく重かったり、霧がかかったようにボ~とする状態がじつは今までけっこうあったんですね。


これは私自身、原因不明でずっと模索中だったのが、小麦を控えるようになったことでなんと一気に解決しました。


小麦アレルギーやグルテン不耐症であるセリアック病を持っていたり、検査で陽性が出てしまった方は当然小麦やグルテンは抜かなくてはならないですが、通常の方でも効果は確実にあります。(ちなみに「小麦アレルギー」と「セリアック病」は微妙な違いあるのですが、これはまた改めてブログで書きますね)


1週間だけでも小麦やグルテンを控えるような期間を作ってもらえれば、その違い、効果を体感していただけるはずです。





しかし、 「パンは大好きで食べないなんて考えられない!!」 「ほとんどの商品に小麦が入っていて、どうにもならない」 「興味はあるけど、何から始めたら良いかわからない」

という方もいらっしゃると思いますので、次回の第3回は“美味しく・楽しく”パンや小麦と付き合う方法や、簡単にすぐにでもグルテンフリーの実践の仕方についてお伝えをしたいと思います。

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