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世界のトップアスリートも導入─経営者が学ぶべきニューロフィードバック活用法とは?

更新日:9月12日

なぜ今、経営者に「脳のコンディション」が求められるのか

経営者や起業家の皆さんは、こんな経験をしたことがありませんか?

「会議中に集中力が途切れてしまい、重要な議論についていけなくなった。」

「大事な意思決定の場面で頭がクリアにならず、直感に頼った判断をしてしまった。」

「夜になっても仕事モードから抜けられず、ベッドに入っても眠れない日が続いている。」


40代以降の経営者やリーダーなら、一度は経験したことがあるでしょう。


体の疲れは「今日は走りすぎたな」と自覚できますが、脳の疲れは目に見えません。血液検査や鏡に映る姿では分からず、気づいたときには仕事の質に直結している。これは、経営者にとって大きなリスクです。


経営とは、まさに「脳のパフォーマンス」で勝負する世界です。

資金調達、組織づくり、新規事業の立ち上げ。その判断ひとつが、会社の未来を大きく左右します。だからこそ今、体の健康だけでなく、脳のコンディションを整えることが、経営者に求められる時代になってきているのです。


そして、その解決策として世界のトップエグゼクティブやアスリートが注目しているのが「ニューロフィードバック」です。この最新の脳トレーニング法について、実例を交えながら詳しく解説していきます。

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ビジネスにおける脳のコンディションの重要性

私たちの思考力、集中力、意思決定、創造性。

これらはすべて「脳の状態」によって左右されます。


脳が疲れているときには、つい些細なことでイライラしたり、短期的なリスク判断を誤ったり、先を見通す力を失ったりします。実際、スタンフォード大学やMITの研究でも、睡眠不足や慢性的ストレスによる前頭前野の機能低下が、意思決定の正確さに大きな影響を及ぼすことが示されています。


一方で、脳が最適な状態、いわゆる「ゾーン」に入っているときはどうでしょうか。

視界が広がり、周囲の状況を冷静に俯瞰できます。複雑な情報もすっと整理でき、判断のスピードも精度も飛躍的に高まります。そして何より、チームを自然と引き込むリーダーシップを発揮できるのです。


問題は、この「脳の状態」を自分の意思でコントロールするのが極めて難しいという点です。ストレスや睡眠の質、ちょっとした生活習慣によって簡単に乱れてしまいます。

そこで登場するのがニューロフィードバックです。

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ニューロフィードバックとは何か?

ニューロフィードバックを一言でいうと「脳波を可視化し、トレーニングする仕組み」です。

脳にセンサーを取り付け、脳波をリアルタイムで測定します。その状態を画面や音でフィードバックすることで、まるで自分の脳を鏡でのぞき込むように状態を観察できるのです。これを繰り返すことで、無意識のうちに脳を「理想的な状態」に調整できるようになります。まさに、脳を鍛えるジムのようなものです。


この仕組みは欧米ではすでに長い研究の歴史があり、ADHDや不眠症、うつ、不安障害の改善に活用されてきました。そして近年、注目されているのが「ピークパフォーマンスのための活用」です。


例えばプロスポーツの世界では、トップアスリートは極限のプレッシャーの中でも最高のパフォーマンスを出す必要があります。彼らはニューロフィードバックで脳を安定させ、意識的に「ゾーンに入りやすい」状態を作っているのです。


経営者も同じです。投資家との交渉や社内の重大決定の場で、脳をベストコンディションにチューニングすることが可能になります。

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経営者にとっての4つのメリット

経営者にとって、ニューロフィードバックはどのようなメリットをもたらすのでしょうか。主に4つに分けて説明します。

1. 集中力アップ

長時間の会議やプレゼンでも頭が冴えたままの状態を維持できます。特に午後のエネルギーダウン時に効果を感じやすく、一日を通して安定したパフォーマンスを発揮できるようになります。


2. 意思決定の質向上

不安や焦りに流されず、複数の選択肢を冷静に比較できるようになります。経営判断や投資判断の場で、感情に左右されない客観的な判断力は大きな差を生み出します。


3. 睡眠の質改善

脳波を整えることで夜の入眠がスムーズになり、深い睡眠が増えます。結果として翌日のコンディションが格段に良くなり、持続可能なハイパフォーマンスの基盤が築けます。


4. ストレス軽減とリーダーシップ強化

慢性的な緊張から解放され、自然体でチームに向き合えるようになります。リーダーの落ち着きは、そのまま組織全体の安心感につながり、チーム全体のパフォーマンス向上にも寄与します。


経営者は「脳が資本」です。だからこそ、この資本をメンテナンスし強化するニューロフィードバックは、非常に合理的な投資だと言えるのです。

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世界のトップレベルでの活用事例

ここで実際の事例を紹介しましょう。

スキージャンプ・小林陵侑選手の金メダル獲得

スキージャンプの小林陵侑選手は、競技中の極限の緊張状態でも最高のジャンプをするため、ニューロフィードバックを取り入れました。その結果、北京オリンピックで金メダルを獲得。本人も「頭をクリアにして飛べるようになった」と語っています。

参考)『金メダルの陰に「脳トレ法」』 https://www.townnews.co.jp/0501/2022/02/18/613376.html

リヴァプールFCの革新的取り組み

サッカーの名門リヴァプールFCは、ドイツのスタートアップ「Neuro11」と提携し、PKやフリーキックといった高い集中が求められる場面でニューロフィードバックを導入しました。当時のクロップ監督は「精神的な強さを磨く画期的な取り組みだ」と絶賛しています。

参考)『リバプール2冠の秘密。PK戦を鍛える神経科学者集団「neuro11」とは何者か?』https://www.footballista.jp/special/139693

ACミランの「Mind Room」

ACミランはクラブ内に「Mind Room」という施設を設け、脳波や呼吸、筋活動を同時に測定。選手のストレス耐性や集中力を高めるトレーニングを行っていました。この時期、ミランは数々のトロフィーを獲得し、黄金期を築きました。

参考)『ミランラボが実験した“脳トレ”。緊張を支配する「マインドルーム」』 https://www.footballista.jp/special/39679

最新研究での効果実証

2024年には、サッカー選手を対象にグループでニューロフィードバックを行ったところ、注意力や空間認識が向上し、睡眠や「フロー感覚」にも改善が見られたと報告されています。これは、経営チームやプロジェクト遂行にも応用できる重要な知見です。

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実践的な導入ステップ

「興味はあるけど、どう始めればいいの?」と思う方のために、段階的なステップを解説します。

STEP1:専門機関でのセッション体験

まず第一歩は専用機器を備えたクリニックや研究施設で、自分の脳波を計測してもらうことです。数回体験するだけで「自分はこういう時に集中が乱れるんだ」と具体的に知ることができます。専門家の指導のもとで基本的な仕組みを理解することが重要です。


STEP2:自宅やオフィス用デバイスの活用

次に、日常的に使えるデバイスを導入しましょう。現在はMuse2やFocusCalmといったウェアラブル機器が普及しています。10分ほど装着するだけで、脳波をモニタリングしながら集中やリラックスのトレーニングができます。忙しい経営者でも、会議前や移動中のスキマ時間に取り組めます。


STEP3:習慣化と継続

最も重要なのは継続です。ニューロフィードバックは筋トレと同じで、1回で劇的に変わるものではありません。週に1〜2回、数ヶ月続けることで脳が「安定しやすい状態」を学習していきます。続けた人ほど、集中力や睡眠の質に確かな違いを感じられるようになります。

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次の時代をリードする経営者になるために

これからの時代、経営者に求められるのは「肉体的なタフさ」だけではありません。長時間のプレッシャーの中で冷静に意思決定し、組織をリードできる「脳のコンディション」こそが勝負の分かれ目となります。


ニューロフィードバックは、これまで見えにくかった脳の状態を可視化し、最適化する手段です。小林陵侑選手の金メダル、リヴァプールの成功、ACミランの黄金期。いずれも裏側には脳を鍛えるトレーニングがありました。


経営者も、この技術を取り入れることで、次の時代をリードする力を手にできるはずです。「脳を整える経営者が、次の時代をつくる」、その一歩を、今踏み出してみませんか?



私たちKARADA DESIGN & MANAGEMENTでは、経営者・起業家の方々に向けて「脳と体のパフォーマンス最適化」をサポートしています。ニューロフィードバックを含む最新テクノロジーを活用し、集中力・意思決定力・回復力を引き上げるプログラムをご用意しています。

興味を持っていただけた方は、まずは無料相談や体験セッションからぜひご連絡ください。




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