
【保存版】経営者が管理すべき7つの血液KPIと最適値ガイド
- 山崎 広治

- 12 分前
- 読了時間: 8分
はじめに
先日、ある経営者からこんな相談を受けました。
「健康診断の結果を毎年もらっているんですが、正直なところ、数値の意味がよくわからなくて。『異常なし』なら安心してしまっている自分がいます」
この言葉、とても正直だと思いました。そして、同じ状況にある経営者やビジネスパーソンは、決して少なくないはずです。
売上、利益率、ROE——経営の数値には真剣に向き合う。なのに、自分の身体の数値は「異常なし」の一言で終わらせてしまう。
これは非常にもったいないことです。
血液検査のデータには、あなたのエネルギーレベル、集中力の質、意思決定の速度、そして数年後の健康リスクが、数値として詰まっています。
つまり、血液検査データは「身体の経営指標(KPI)」になり得るのです。
今回の記事では、経営者・アスリート・ビジネスパーソンが血液データを読み解き、パフォーマンス管理に活かすための考え方と具体的な方法をお伝えします。

1. なぜ「血液検査」が経営KPIになるのか
1-1. 「異常なし」は合格ではなく、最低ラインのクリアに過ぎない
日本の健康診断で用いられる基準値は、統計的に「大多数の日本人が収まる範囲」を示したものです。
言い換えれば、病気ではないというだけであり、「高いパフォーマンスが出せる状態」を保証するものではありません。
✅ 病院の基準値 = 「病気ではない」ライン
✅ パフォーマンス最適値 = 「最高の状態で動ける」ライン
この2つは異なります。
たとえば、ヘモグロビン(血中の酸素運搬タンパク質)の基準値は男性で13.5〜17.0 g/dLです。14.0ならば「正常」ですが、同じ人が16.5なら体感的に疲れにくく、思考のクリアさが異なります。
数値が「基準内」であることと、「最高値に近い」ことは、まったく別の話です。

1-2. 経営判断の質は「脳の状態」で変わる。脳の状態は血液で決まる
脳は体重の約2%しかない臓器ですが、エネルギーの約20%を消費します。
血糖値の急激な変動(血糖スパイク)、鉄不足による酸素供給の低下、ビタミンB群の欠乏——これらはすべて脳のパフォーマンスを直接低下させます。
✔ 午後2時を過ぎると集中力が落ちる
✔ 重要な会議のあと、判断力が鈍る気がする
✔ プレッシャーがかかるとパニック気味になる
こうした「なんとなく調子が悪い」の多くは、血液データの中に原因が隠れています。
逆に言えば、血液データを最適化することは、意思決定の質と速度を高めることに直結します。


1-3. アスリートが当たり前にやっていることを、経営者も取り入れる時代
トップアスリートの世界では、血液検査は日常的なコンディション管理ツールです。
プロスポーツチームの栄養サポートをする中で、私が気づいたことがあります。
選手たちは「調子が悪い」と感じる前に、数値を見て先手を打っています。フェリチン(貯蔵鉄)が低下し始めたら補充する。ビタミンDが落ちてきたら日光浴を増やしサプリメントを見直す。疲労度の高い時期はCRP(炎症反応マーカー)を確認して休養を入れる。
これは、経営においても同じ発想が使えます。
業績が落ちる前に先行指標を見て手を打つのが経営の鉄則です。身体も同じく、不調になる前に数値で先手を打てるのです。

2. 経営者が把握すべき「7つの血液KPI」
2-1. 一般健診では見えない「パフォーマンス指標」とは
通常の健康診断では、肝機能・腎機能・脂質・血糖・血圧が主な項目です。しかしパフォーマンスの観点では、これだけでは不十分です。
追加で確認したいのは以下の項目です。
✅ フェリチン(貯蔵鉄)——疲労・集中力の根幹
✅ ビタミンD——免疫、精神的安定、筋肉機能
✅ HbA1c(ヘモグロビンA1c)——3ヶ月の血糖コントロール
✅ 空腹時インスリン——血糖スパイクの傾向把握
✅ TSH(甲状腺刺激ホルモン)——代謝・エネルギー全体の調整機能
✅ LDL・HDLコレステロール比——心血管リスクと脳血流管理
✅ 高感度CRP——慢性的な炎症の指標
これらは、かかりつけ医やオプション検査で追加できるものが多いです。健康保険組合や企業の健康経営プログラムの中に含まれる場合もあります。




2-2. 「基準値」と「最適値」の違いを知る
以下に、KDMが経営者・アスリート向けに設定している「最適値の目安」をまとめました。
(※個人差があります。必ず医師や専門家に相談のうえご活用ください)

たとえばフェリチン。一般の基準値は幅が広く設定されていますが、KDMの経験では、フェリチンが50を下回ると「なんとなく疲れやすい」「思考が重い」という訴えが増えます。
80〜120 ng/mLに保つことで、集中力と疲労耐性が体感レベルで改善するケースを多く見てきました。
2-3. 数値を「点」で見ず「推移」で見る
一度の検査で「良い・悪い」を判断するのは早計です。大切なのは推移(トレンド)です。
✔ 毎回少しずつHbA1cが上がっていないか
✔ 繁忙期の前後でフェリチンが落ちていないか
✔ 睡眠を削った四半期とビタミンDの相関
こうした推移を半年〜1年単位で追うことで、「自分の身体にとって何がリスクか」が見えてきます。
経営KPIと同じく、「月次で追い、四半期で振り返り、年次で戦略を変える」発想が身体管理にも有効です。

3. 血液KPIを「アクション」につなげる実践ステップ
3-1. まず「現状把握」から始める——検査の受け方
ステップ1:かかりつけ医か健診機関に、今回ご紹介した項目を含めた詳細検査をオーダーする
ステップ2:自己負担の追加検査として受けられる「PL検査」「機能性医学検査」「プレシジョン健診」なども選択肢に入れる
ステップ3:結果データをExcelや専用アプリに手入力し、時系列で管理する習慣をつける
費用感としては、追加項目の検査で1〜3万円程度が目安です。経営者の意思決定の質に影響する「投資」と捉えれば、決して高くはないと感じています。

3-2. 数値ごとの「改善アクション例」
血液検査データはあくまで現状の鏡です。重要なのは、数値を見てどう行動するかです。
✅ フェリチンが低い場合:赤身肉・レバー・牡蠣の摂取を増やす。ビタミンCと一緒に摂ると吸収効率が上がります。鉄サプリは種類によって副作用が異なるため、専門家と相談が必要です。
✅ ビタミンDが不足している場合:日光浴(週3回・顔と腕を15〜20分)+サプリメント(1,000〜4,000 IU/日)。脂溶性ビタミンのため、脂質と一緒に摂ると吸収が高まります。
✅ HbA1cが高め(5.7%以上)の場合:食事の順番(野菜→タンパク質→炭水化物)の見直し。白米から玄米・もち麦への切り替え。食後15〜20分の軽い歩行も効果的です。
✅ 高感度CRPが高い場合:慢性炎症の可能性があります。睡眠時間・飲酒頻度・精製糖の摂取量を見直すことが第一優先です。
これらは「ざっくりとした方向性」に過ぎません。個別の最適解は、専門家とともに設計することをお勧めします。

3-3. 「検査→分析→行動→再検査」のサイクルを3ヶ月で回す
私がご支援する経営者の方々には、以下のサイクルをお勧めしています。
【KDM推奨:血液KPI管理サイクル】
✅ 0ヶ月目:ベースライン検査(詳細血液検査)
✅ 1〜2ヶ月目:食事・サプリメント・運動・睡眠の介入
✅ 3ヶ月目:再検査。HbA1cは3ヶ月の平均を反映するため、この周期が効果的
✅ 3ヶ月後の数値を元に:介入内容を調整して次のサイクルへ
このサイクルを回すと、「何をしたら自分の数値はどう動くか」という「自分の身体の法則」が見えてきます。
ある50代の経営者は、このサイクルを半年続けることで、フェリチンを42から97に、ビタミンDを18から62に改善しました。本人から「午後3時以降の集中力が明らかに変わった」という報告をいただいています。


まとめ
血液検査のデータは、あなたの「身体資本」の現在値を教えてくれます。
経営者として数字で考える習慣がある方ほど、この視点はすんなり腑に落ちるのではないでしょうか。
✅ 「異常なし」=「最高の状態」ではない
✅ 基準値ではなく「最適値」を目指す
✅ 推移と傾向を見ながら先手を打つ
✅ 3ヶ月サイクルで「介入→検証」を繰り返す
トップアスリートが当たり前にやっていることを、経営者も取り入れる時代が来ています。
身体という最も重要な経営資本を、数値で管理してみてください。
今よりも少し鮮明に、毎日を生きられるようになるかもしれません。

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✅ 血液検査データの個別フィードバック(最適値との比較・優先課題の特定)
✅ 食事・栄養・サプリメントの個別プログラム設計
✅ 3ヶ月KPI管理サイクルの設計・伴走サポート
✅ 健康経営推進に向けた組織・チームへの展開サポート
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▶ 健診で「異常なし」だが、なんとなく疲れやすい・集中力が続かないと感じている経営者
▶ 重要な意思決定の質・速度を上げたいビジネスパーソン
▶ パフォーマンスの波をなくし、安定したコンディションを維持したいアスリート
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